B-NAG's blog

地元のたからものを発掘しその素晴らしさを発信していく、登別アクティブガイド協会(B-NAG)のさまざまな『旅のカタチ』。

倶多楽旧道、再び

11月26日の倶多楽古道ツアーに参加できなかった方がら、倶多楽古道ツアーをオーダーしていただきました。野鳥好きのお仲間5名様です。

明治、大正、昭和の順に今日歩く場所の地図を見て、現在の地形図にも道は載っていない、目指すは静かな湖畔。倶多楽火山は活火山で、7万年前から4万年前まで活発に活動していました。現在の蘭法華岬やアヨロ岬もこの火山によりできたそうです。

準備体操を済ませ、ストックを持ち、入り口の大きなオンコと山神にご挨拶します。f:id:B-NAG2010:20171210094036j:plain

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この旧道は、かつてヒメマスの養殖、炭焼き、安山岩の運び出しなどに使われた馬車道です。とはいえ、実際に歩くと急なところもあります。

鳥が鳴けば双眼鏡を覗き、落ち葉と雪のフカフカ感、香りや色にも気づいてみんなで共有します。外輪山のピークまでは木にまつわるアイヌの物語も交えながら樹種が豊富な森の中を進みます。最後の急な斜面も一歩ずつ登りササをかき分けると、倶多楽湖が顔を出します。

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湖に向けて外輪山を下る道はササと倒木で、障害物だらけです。みなさん、「頭!足元!ここ滑ります!」など後ろの方へ掛け声をかけながら楽しそうに越えていきます。12時15分に湖畔へ到着し、お昼にしました。虎杖浜にある桔梗原さんの干しシイタケを入れたスープで体を温めました。

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※残念ながらスープの写真を撮り忘れ、食後の1枚となりました(苦笑)。

倶多楽湖は外周約8kmの真ん丸なカルデラ湖で、2月には全面結氷します。その丸さを各々表現し記念撮影を済ませ、帰りは観光道路を歩きます。私たちの足跡に負けない数のシカやキツネ、イタチの仲間などの足跡がたくさんあります。小さな足跡としっぽの線が印象的で、かわいい足跡にレンズを向け撮影時間をたっぷりとりました。ひょっとしてイイズナだったかもしれません。

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冬の山は初めてという方も無事に歩けて、達成感があったようです。

オーダーメイドツアーは、気の合う仲間と自分たちのペースで歩くこともできます。ぜひ、今後もご活用ください♪

 

今回のツアーで観察できた動植物

ツグミゴジュウカラシジュウカラアカゲラ、ほか。

ムラサキシキブ、ナニワズ、フッキソウ、ホオノキ、ケヤマハンノキ、シナノキ、オヒョウ、ヤマモミジ、イタヤカエデ、シウリザクラ、クサギ、サンショウ、キハダ、ヤチダモ、アオダモ、カツラ、ハリギリ、ミズナラ、サルナシ、ツルアジサイヤマブドウ、ミズキ、ドロノキ、ツリバナ、イチイ、アカエゾマツ、トドマツ、ヤナギの仲間、サワシバ、ダケカンバ、ウダイカンバ、シラカンバ、ハルニレ、エゾヤマザクラニセアカシアタラノキキタコブシ、ほか。

 

 Today's Nature Guide/ J.Horie H.Hoshi